
『最近お腹が出てきて、昔のズボンが入らなくなった…』
そんな悩みから筋トレを始めようと思っているあなた!
もしかして…
「腹筋運動でもして、お腹だけへこませるか!」と考えていませんか?
実はそれ、多くの人がハマる“部分痩せの落とし穴”です。
今回は、30〜40代男性に多い「お腹の部分痩せ」への誤解を解きほぐしつつ、
現実的にお腹をへこませる方法をお伝えします!
「部分痩せ」って何?誰もがハマるその魅力と落とし穴
- 「お腹だけ痩せたい」
- 「二の腕を細くしたい」
- 「顔だけシュッとさせたい」
こうした、「特定の部位の脂肪だけを狙って落とす」いわゆる部分痩せの願望は、
誰しも一度くらいは思ったことがあるはず。
「ガチのダイエットはしたくないけど、このポッコリお腹だけどうにかならないかな〜」
なんて、思っている30〜40代の中年の皆様….
残念ながら、現実はそんなに甘くありません!
【部分痩せはできるのか?】科学的に見た“痩せる順番”の真実
結論から言えば、部分痩せは基本的に”不可能”です。
脂肪は「使いたい場所」からピンポイントで落ちるわけではなく、
全身から均等にエネルギーとして使われていきます。
つまり、お腹を凹ましたいからって、いくら腹筋運動を頑張っても、
「お腹の脂肪だけを優先的に燃焼する」なんてことは出来ません。
実際に行われた研究でも、特定の部位を集中的にトレーニングしても、
その部位の脂肪が優先的に減ることはないと報告されています。
(研究の詳細を下記に載せておきますので、興味のある方は読んでみて下さい。)
🔍 部分痩せに関する研究結果まとめ
- 2013年・チリ(Ramírez‑Campillo et al.)
対象:男性7名+女性4名(23±1歳)
期間:12週間(週3回、レッグプレス 960~1,200回)
結果:全身の脂肪量は平均5.1%減少したが、トレーニング部位(脚)だけ
急激に減ることはなく、脂肪は全身バランスで減った。
(contentReference[oaicite:1]{index=1}) - 1984年・アメリカ(Katch et al.)
対象:男性13名/期間:27日間(腹筋運動毎日実施)
結果:体重・腹部脂肪ともに有意な変化なし。
結論:腹筋だけでは腹部脂肪は減らせないと報告。 - 2022年・メタ分析(Ramírez‑Campilloらによる再検証)
対象:13件、1,158名の研究を統合した分析結果では
ES=–0.03、95% CI –0.10~0.05、p=0.508
→ 部位別トレーニングでも局所的な脂肪減少は見られず
(逆効果なし):contentReference[oaicite:2]{index=2}
※メタ分析の効果量はほぼゼロで、「腹筋すればお腹だけ凹む」という考えは
科学的根拠が極めて薄いと結論付けられています。
「腹筋運動」は意味ない?いや、そうとも限らない
「腹筋を毎日やっているのに、全然お腹がへこまない…」
そんな経験ありませんか?
上記でお話しした通り、いくら腹筋運動をしたからといって、
お腹の脂肪だけを落とす『部分痩せ』の効果はありません。
ですが、『腹筋運動』をすると得られる効果はあります。
▼腹筋を鍛えるメリット
-
姿勢改善
-
腰痛予防
- 腹直筋、腹斜筋の筋肥大
-
見た目の引き締め効果(脂肪が落ちたあとに)
確かに『腹筋を鍛えること』自体に価値はありますが、
”それ”だけで、痩せるとは思わない方が賢明です。
お腹をへこませる現実的な戦略【3ステップ】
先に触れたように、「部分痩せ」は出来ません。
でも、全身の脂肪を減らすことで、お腹も自然と引き締まっていきます!
▼脂肪を落とすために重要な事は次の3ステップ
-
食事の見直し(PFCバランス・カロリー収支)
-
消費カロリーを増やす有酸素運動(ウォーキング・ジョギング)
- 筋肉量を増やす無酸素運動(筋トレ)
この3つのセットが必要。では、詳しく見ていきましょう!
筋トレ初心者の方には、トレーニング後にプロテインを摂る習慣もおすすめです。
筋肉の修復を助け、基礎代謝の向上にもつながります。
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▼STEP1:TDEE(総消費カロリー)を知る
まずは、1日の消費カロリー(TDEE)を把握するところから始めましょう!
これに基づいて摂取カロリーを調整し、
カロリー赤字(消費カロリー>摂取カロリー)を作ることが、脂肪減少の第一歩です。
TDEE(1日の総消費カロリー)の計算方法については、
以下の記事でわかりやすく解説しています。
▼STEP2:有酸素運動を取り入れる
ウォーキングや軽いジョギング、エアロバイク、水泳などの
有酸素運動を取り入れ、脂肪を燃焼させる。
続けやすものなら何でも良いので、週3〜5回・30分程度を目安に行いましょう。
私のおすすめは、【エアロバイク】ですね。
室内で出来ますし、PCやスマホで動画見ながらやれば、あっという間に30分!
脂肪も燃焼するし、心肺機能も向上し、ストレス発散にもなるし、動画も見れる。
まさに『一石四鳥』です。
痩せたい人は安いやつで良いので、自宅にあると重宝します!
僕が使っているエアロバイク👇
▼STEP3:全身の筋トレで代謝を底上げ
下記のような、大きな筋肉群を使う種目が脂肪燃焼に効果的です!
- スクワット
- ベンチプレス
- デッドリフト
腹筋トレーニングは“仕上げ”。見せるための筋肉づくり
お腹の脂肪が減ったあとに、ようやく腹筋が顔を出します。
腹筋トレは体幹の安定・見た目のメリハリ作りとして役立つので、
脂肪燃焼と並行して取り組みましょう。
注意!「部分痩せ商法」には気をつけろ

以下のような商品やサービス、よく目にしませんか?
- お腹に巻くだけで脂肪が落ちるベルト
- 電気刺激で部分痩せを促すEMS機器
- ダイエット系サプリ
- 「◯◯だけダイエット(食べるだけ、するだけ)」
こういった、『楽して、簡単に痩せる』系の話は、ほぼ効果はありません!
(※まぁ全てが嘘とは言いませんが、高確率で無意味です)
詐欺まがいの高額商品に手を出す前に、
まずは、基本の「食事×運動」を、しっかり続けることが何よりの近道です!
まとめ|部分痩せの幻想を捨てて、現実的な習慣で戦おう
- 部分痩せは基本的に不可能
- 脂肪は全身からバランスよく減っていく
- お腹をへこませるには、食事・全身運動・筋トレの組み合わせが必須
- 腹筋運動は“見せる筋肉”として脂肪燃焼と同時進行
目指すべきは「楽して痩せる」ではなく、「習慣化で自然と痩せる体に変える」こと。
あなたのお腹を凹ませる一番の近道は、地味だけど確実な道をコツコツ進む事です!
今日から一歩ずつ進んでいきましょう。
今日から1つ、何かを始めてみませんか?
ジムに行こうか?それとも自宅でやろうか?と迷っている方は、
以下の記事でそれぞれの特徴を比較しています。
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