
はじめに
筋トレを始めたばかりの方にとって、
「どこを、どう鍛えたらいいのか分からない」と感じることは少なくありません。
この記事では、全身の主要な筋肉を15ヶ所ピックアップし、
その名称や役割、それぞれを効果的に鍛える代表的なトレーニング種目を紹介します。
部位ごとの特徴を知ることで、効率的に鍛えられるだけでなく、
怪我の予防にもつながります。
大胸筋

役割・動作:
胸の中心にある大きな筋肉で、上部・中部・下部に分けられます。
腕を前に押し出す動作や内側に引き寄せる動作に関与。
代表種目
- ベンチプレス
- ダンベルフライ
- プッシュアップ(腕立て伏せ)
- インクラインベンチプレス
初心者アドバイス
フォームをしっかり意識して、肩や肘に負担をかけないこと。
反動を使わず、胸の収縮を感じながらゆっくり行うと効果的。
肩甲骨をしっかり寄せて安定させることも重要です。
三角筋

役割・動作
肩を覆う筋肉で、前(フロント)・中(サイド)・後(リア)の3つに分かれる。
腕を上げる、回すといった動作に関与。
代表種目
- サイドレイズ
- ショルダープレスプレス
- アーノルドプレス
- リアレイズ
初心者アドバイス
無理な重量設定はNG
それぞれの部位(前・中・後)をバランスよく鍛えることが重要です。
動作は反動を使わず、コントロール重視で行いましょう。
腹直筋&腹斜筋

役割・動作
腹直筋は、いわゆるシックスパックの筋肉で体幹の前面にあり、体を前に丸める動作。
腹斜筋は横腹部分で体をひねる動作に関与。
代表種目
- クランチ
- レッグレイズ
- サイドクランチ(腹斜筋)
- プランク
初心者アドバイス
反動を使わず、収縮を意識。
頻度は週2〜3回でOK。呼吸を止めないよう注意。
広背筋

役割・動作
背中の下部から側面に広がる大きな筋肉で、腕を引く・引き寄せる動作に関与。
代表種目
- ラットプルダウン
- チンニング
- ワンハンドローイング
- シーテッドロー
初心者アドバイス
背中で引く意識が大切。
軽めの重量でしっかり可動域を確保。肩甲骨の動きに注目。
大円筋

役割・動作
大円筋は肩甲骨の下部から上腕骨にかけて位置する筋肉で、広背筋のすぐ近くにあります。
肩関節の伸展、内転、内旋に関与し、「小さな広背筋」と呼ばれることもある補助的な筋です。
代表種目
- ワンハンドローイング
- ラットプルダウン
- ワイドグリップ・チンニング
初心者アドバイス
広背筋のトレーニングと同時に鍛えられることが多いですが、
フォームを丁寧に行うことで大円筋への刺激を意識しやすくなります。
引く際には腕ではなく、肘を引くように意識し、肩甲骨をしっかり寄せることがポイントです。
僧帽筋

役割・動作
首の付け根から背中に広がる菱形状の筋肉。
肩をすくめる・肩甲骨を動かす動作に関与。
代表種目
- シュラッグ
- デッドリフト
- アップライトロウ
- フェイスプル
初心者アドバイス
動作は反動を使わず、しっかり収縮・伸展を意識。
脊柱起立筋

役割・動作
背骨に沿って走るインナーマッスル群。
姿勢の維持、背骨の伸展(体を起こす動作)に関与。
代表種目
- デッドリフト
- バックエクステンション
- グッドモーニング
- ローマンチェア
初心者アドバイス
フォームを守らないと腰を痛めやすい。
ニュートラルポジションを保ち、重すぎる重量を避ける。
上腕二頭筋

役割・動作
腕の前側に位置する筋肉で、いわゆる「力こぶ」。
肘を曲げる動作に使われます。
代表種目
- バーベルカール
- ダンベルカール
- インクラインカール
- コンセントレーションカール
初心者アドバイス
肘の位置を固定して反動を使わずに行う。
補助筋として使われるため追い込みすぎに注意。
上腕三頭筋

役割・動作
腕の後ろ側を構成する筋肉で、腕の伸展に使われます。
代表種目
- ナローベンチプレス
- トライセプスプッシュダウン
- キックバック
- スカルクラッシャー
初心者アドバイス
肘と上腕を固定し、肩や肘に負担がかからないよう注意。
ウォームアップも忘れずに。
前腕筋群

役割・動作
前腕(ひじから手首まで)の筋肉群で、手首の屈伸、握力、指の動作などに関与します。
日常動作からトレーニングの補助まで幅広く使われる部位です。
代表種目
- リストカール
- リバースリストカール
- ハンマーカール
- ファーマーズウォーク
初心者アドバイス
前腕は、多くの種目で自然に使われる部位ですが、
意識的に鍛えることで握力向上やフォームの安定につながります。
フォームを崩さず、軽めの重量でも高回数でしっかり刺激を入れるのが効果的です。
大腿四頭筋(太もも)

役割・動作
太ももの前側にある大きな筋肉群。
膝を伸ばす、立つ、しゃがむ動作で活躍。
代表種目
- スクワット
- レッグエクステンション
- フロントスクワット
- ブルガリアンスクワット
初心者アドバイス
膝とつま先の向きに注意。
股関節主導で行い、膝に負担をかけないようにする。
内転筋群

役割・動作
内転筋群は太ももの内側に位置する筋肉群で、
大内転筋、短内転筋、長内転筋、恥骨筋、薄筋など複数の筋から構成されています。
主に股関節の内転(脚を閉じる動き)や骨盤の安定に関与します。
日常生活では、歩行や階段の昇降、立ち上がり動作などで使われる重要な筋群です。
代表種
- アダクションマシン
- ワイドスタンススクワット
- サイドランジ
初心者アドバイス
内転筋は見落とされがちですが、
脚全体のバランスや骨盤の安定性に大きく関わります。
特にスクワット系種目で膝が内側に入ってしまう人は、内転筋の筋力不足が原因の場合があります。
アダクションマシンなどで集中的に鍛えるのも効果的です。
大臀筋(お尻)

役割・動作
お尻の大部分を構成し、下半身の力を支える重要な筋肉。
ヒップアップや姿勢改善に貢献。
代表種目
- ヒップスラスト
- デッドリフト
- ブルガリアンスクワット
- グルートキックバック
初心者アドバイス
腰を反らせすぎず、お尻の収縮を意識。
姿勢を安定させると効果アップ。
ハムストリングス

役割・動作
太もも裏に位置し、3つの筋肉で構成。
膝を曲げたり股関節を伸ばす動作に関与。
代表種目
- レッグカール
- ルーマニアンデッドリフト
- グルートハムレイズ
- スティッフレッグデッドリフト
初心者アドバイス
腰に負担がかかりやすいため、可動域と姿勢に注意。
腰を丸めないように意識。
腓腹筋・ヒラメ筋

役割・動作
ふくらはぎにある筋肉で、下腿三頭筋とも呼ばれる筋肉群。
ジャンプや、足首を伸ばす動作(つま先立ち)に関与。
代表種目
- スタンディングカーフレイズ
- シーテッドカーフレイズ
- ドンキーカーフレイズ
- ステップカーフレイズ
初心者アドバイス
高回数でのトレーニングが有効。
しっかりストレッチと収縮を意識し、可動域を広く取る。
まとめ|体の部位ごとに意識的なトレーニングを
全身の筋肉はそれぞれ役割や構造が異なるため、
「どの筋肉を鍛えているのか」を意識することが大切です。
部位別に種目や頻度を組み合わせることで、バランスの取れた美しい体を作ることができます。
初心者の方は無理のない範囲から始めて、
少しずつ体への理解を深めながら取り組んでいきましょう!
コメント