
はじめに|「筋トレすると痛風になる」は本当?
最近、筋トレを始めた中年トレーニーのあなた。
「“筋トレすると痛風になる”って聞いたんだけど…マジ?」
そんな不安、抱えてませんか?
30代・40代になると、健康のために運動しなきゃと思いつつも、
ネットやSNSでネガティブな情報を見ると一歩踏み出せなくなりますよね。
この記事では、「筋トレと痛風の関係」について医学的な視点と実践的なアドバイスを交えながら、
正しい理解と安心できる行動につなげられるよう解説していきます。
筋トレと尿酸値の関係|実は“一時的に上がる”のは本当
結論から言うと、
筋トレ(とくに高強度の無酸素運動)は、一時的に尿酸値を上昇させることが
医学的に確認されています。
これは「筋トレ=痛風になる」という意味ではありませんが、
以下のようなプロセスが関係しています。
尿酸値が上がる仕組み|筋トレでなぜ?
▶ プリン体が筋肉から放出される
筋トレで筋肉に強い負荷がかかると、
筋繊維が一時的に損傷し、細胞内のプリン体が血中に放出されます。
プリン体は分解される過程で尿酸となり、血中濃度が一時的に上昇します。
特に、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトといった
高重量・高強度の種目ではこの影響が強く現れます。
▶ 脱水と筋肉分解も影響
・極度の疲労や栄養不足=筋肉の分解が進みプリン体増加
これらが重なると、筋トレ後の尿酸値は明確に上昇します。
実際にクリニックでは「検査直後に尿酸値が10mg/dLを超える」事例も報告されています。
高強度トレーニングと痛風リスク
▶ 痛風発作の“引き金”になることも
医師の間でも、「激しい筋トレや瞬発系スポーツが痛風発作のきっかけになる」というのは、
広く知られています。
もちろん個人差があり、全員に当てはまるわけではありませんが、
痛風体質や尿酸値が高めの人はとくに注意が必要です。
”週2〜3回・中〜軽度のトレーニング”であれば、
痛風のリスクを上げることはほとんどないとされます。
▶ 上昇は一時的、でも無視はNG
筋トレによる尿酸値の上昇は通常数時間〜1日で落ち着くとされています。
ただし、もともと尿酸値が高い人や、水分・休息が足りない場合は、
これが引き金になる可能性も。
プロテインと痛風リスク|選び方と注意点
▶ プロテインの種類によってリスクが違う
🔴プロテインの種類と尿酸値への影響
種類 | プリン体量 | 尿酸値への影響 | 備考 |
---|---|---|---|
ホエイ・カゼイン(牛乳由来) | 少ない | ほぼなし | 痛風体質でも安心 |
ソイ(大豆由来) | やや多い | 摂りすぎ注意 | 過剰摂取NG |
ビーフ・魚由来 | 多い | 上昇しやすい | 高尿酸の人は避けるべき |
▶ 適正量を守るのが大前提
目安:体重1kgあたり1.5〜2g/日(例:体重70kgなら105〜140g)
プロテインも“健康食品”ではありますが、摂りすぎれば尿酸産生が増え、
痛風のリスクになりかねません。
「筋トレしてるから多く飲んでも全然問題ない!」って事はありませんので、
くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう!
中年男性におすすめの対策|安心して筋トレを続けるために
注意点 | 対策 |
---|---|
高負荷トレーニング | 徐々に強度を上げる、週2〜3回に抑える |
脱水 | 運動中・後の水分補給を徹底(1日2L目安) |
食事の偏り | 肉・魚だけでなく、野菜・豆腐・乳製品も取り入れる |
プロテインの選び方 | ホエイ or カゼインを選び、過剰摂取は避ける |
健康診断前 | 前日は高強度の筋トレを避けるのがベスト |
有酸素運動との組み合わせも効果的!
ウォーキング・ジョギングなどの有酸素運動は、
尿酸値の低下や代謝改善に有効とされています。
中年期には、「筋トレ+有酸素」のバランス型トレーニングが理想です。
痛風・尿酸値が気になる方は必ず医師と相談を
もし現在すでに尿酸値が高い・痛風の既往があるという方は、
必ず主治医に相談のうえで運動内容を調整してください。
「自己判断で激しいトレーニング」はリスクしかありません。
まとめ|“筋トレ=痛風になる”は誤解。でも正しい知識は必須!
- ✅ 筋トレは一時的に尿酸値を上げるが、適切に管理すれば問題なし
- ✅ 水分・食事・運動強度を意識すれば痛風リスクは下げられる
- ✅ プロテインも種類と量を守れば基本的に安全
- ✅ 健康診断前日の筋トレは控えるのがベター
- ✅ 不安があるなら医師や管理栄養士に相談を!
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あとがき|「正しく知れば、怖くない」
痛風が怖くて筋トレをやめる必要はありません!ただし、「正しい知識と工夫」は必要です。
中年男性こそ、自分の体と相談しながら、
ムリのないペースで“健康のための筋トレ”を続けましょう!
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